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福島を上演する


©笹岡啓子

複数のドラマが立ち上げる、福島の「いま」に映るのは――
作家・松田正隆の故郷・長崎に取材した『声紋都市-父への手紙』(F/T09春)、韓国人被爆者への取材を題材にした『HIROSHIMA-HAPCHEON:二つの都市をめぐる展覧会』(F/T10)など、未曾有の体験を経た都市の過去と現在を複眼的に捉え、再構築してきたマレビトの会。F/T12で上演された『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』に続き、福島に向き合う本作は、2013年から3年間にわたって、長崎を対象に展開したプロジェクトの延長線上にある。複数の作家が一つの都市を取材し、執筆した戯曲群を、ごくシンプルな空間で上演するその試みは、何気ない日常の風景を「ドラマ」として切り取り、それらの集積を通じて、対象とする都市に固有の時間/歴史を探り出そうとする。震災から5年。4日間4公演にわたる複層的な上演がかたちづくる、福島の「いま」に映し出されるのは――。現実を前にした「ドラマ」の意義をも究める実験が、ふたたび始動する。

チラシはこちらから。関連レポートはこちら

◇ 本作品は1公演につき、複数の書き手(アイダミツル、神谷圭介、松田正隆、三宅一平、山田咲)による複数の戯曲で構成されています。
◇ 4日間、4公演全体で1つの作品というコンセプトのもと、各回、上演される戯曲・構成が異なります。⇒こちらから創作コンセプト文がお読み頂けます。
◇『福島を上演する』は『長崎を上演する』(13〜16)から続く長期プロジェクトです。上演戯曲・構成および関連インタビュー等、ご観劇の参考にご覧ください。(『長崎を上演する』アーカイブ

○上演戯曲

11月17日(木)

福島市役所(山田 咲)
蚊(三宅一平)
歌を投げろ、球のように(アイダミツル)
見知らぬ人(松田正隆)
東部体育館(山田 咲)

11月18日(金)

少年と運転手(三宅一平)
千貫森(神谷圭介)
笑い声(松田正隆)
蚊(三宅一平)
湯気、道くさ(アイダミツル)

11月19日(土)

女のように(松田正隆)
警察署の道場にて(神谷圭介)
蚊(三宅一平)
ドリームジャンキー(アイダミツル)
街なか広場の踊り(松田正隆)

11月20日(日)

福島地方裁判所(山田 咲)
神戸から来た男(三宅一平)
あいとさつ(アイダミツル)
蚊(三宅一平)
スターバックス・コーヒーにて(松田正隆)
パティオ(三宅一平)

*演目順は変更になる場合があります。

○日時:
11月17日(木)19:00★
11月18日(金)19:00★
11月19日(土)15:00★

11月20日(日)15:00★
※受付開始は開演60分前、開場は15分前。整理番号順のご入場となります。
※上演時間:105分(予定)

★=終演後、ポスト・パフォーマンストークあり。

11月17日(木)19:00 横堀応彦さん(F/Tプログラム・コーディネーター)× マレビトの会プロジェクトメンバー

11月18日(金)19:00 西尾佳織さん(劇作家、演出家、鳥公園主宰)

11月19日(土)15:00 槻橋修さん(建築家、神戸大学工学部准教授、ティーハウス建築設計事務所主宰)

11月20日(日)15:00 長島確さん(ドラマトゥルク、翻訳家)
上記の方々をゲストに迎え、代表の松田正隆とトークを行います。

○会場:にしすがも創造舎(東京都豊島区西巣鴨4-9-1)

 アクセス:
都営三田線「西巣鴨駅」A4 出口(エレベーター出口)すぐ
都電荒川線「新庚申塚」徒歩3分

○チケット(整理番号付き自由席)
取り扱い:F/Tチケットセンター
一般前売り ¥3,500(当日 +¥500)

 学生    ¥2,300 ※当日券共通。当日受付で要学生証提示。

 高校生以下 ¥1,000 ※当日券共通。当日受付で要学生証または年齢確認可能な証明書の提示。

4回セット券 ¥12,000*

5演目セット ¥2,800**

3演目セット ¥3,000**

*4回セット券=「福島を上演する」11月17日(木)~20日(日)の全4公演がご覧頂けるチケットです。

**5演目セット券・3演目セット券=F/Tの他の演目と組み合わせてご購入いただけるチケットです。「福島を上演する」複数日程を選択することもできます。例)5演目セット券→他演目3つ+「福島を上演する」2公演(17日・18日)など。

○メディア掲載情報
The Japan Times(10/7)
朝日新聞夕刊(10/13)

○作:アイダミツル、神谷圭介、松田正隆、三宅一平、山田咲

○演出:関田育子、福井歩美、松田正隆、三宅一平、山田咲

○出演:アイダミツル、生実 慧、上村 梓、佐藤小実季、島 崇、田中 夢、西山真来、濱野信太郎、山科圭太、弓井茉那、吉澤慎吾、我妻直弥

○技術監督:寅川英司

○舞台監督:中原和彦

○照明:木藤 歩

○宣伝美術:相模友士郎

○宣伝写真:笹岡啓子

○記録写真:西野正将

○記録映像:遠藤幹大

○制作:中村みなみ(マレビトの会)、三竿文乃、荒川真由子(フェスティバル/トーキョー)

○プログラム・コーディネーター:横堀応彦

○制作協力:森真理子、吉田雄一郎(マレビトの会)

○協力:テニスコート

○企画:マレビトの会

○主催:フェスティバル/トーキョー、一般社団法人マレビト

2012年の『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』以来、4年ぶりの東京公演となります。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。