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MATSUDA MASATAKA
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MAREBITO 2010

MAREBITO 2011


MAREBITO / SOUNDとは、マレビトの会がこれまでに行って来た作品、または今後上演する作品にまつわる、音のアーカイブページです。
ある日ある時ある場所で録音した音、その土地に生きる人々の声、上演に関わるパフォーマーの声、参考にした音源、上演に使用した音源の記録など、音を中心点としてあらゆる角度から演劇を発見していくアーカイブになればと思います。


マレビト・ライブ『N市民〜緑下家の物語〜』
マレビトライブ上演テキスト『N市民〜緑下家の物語〜』と、その上演にまつわる音

N市は、1945年の原子爆弾投下によって廃墟となった。その後、日本の経済成長とともに復興を遂げ、
廃墟の経験は次第にN市民の記憶の中から消え去っていった。
緑下家が県北部の離島からN市中心部に移住したのが1970年代後期、父、緑下川音(みどりしたかわおと)は工業高校の国語の教師をしながら、母、美濃(みの)とともに三人の子供を育てた。

緑下稲光
主人公の孤独な青年、緑下稲光(みどりしたいなみつ)。緑下家の三男。
稲光は、ひとり言を言うのが癖である。
目に映る光景を言葉で描写しテープレコーダーに記録するという地味な趣味がある。
ひとり言以外はほとんど無口で、割に合わないその場しのぎのバイト生活を続けている。

稲光には、ユミという一人の姉がいる。ユミは突然失踪し、行方知れずである。噂では勤めていた会社の上司との関係に原因があるとされたが、それも噂だからさだかではない。時々、稲光はN市の街角でユミの幻影を見たりする。

稲光「この街のすみずみまで、おれの声で描写したいと思っている。すると、この街がおれのものになったような気分になる。それに、ユミ姉さんが帰って来たとき、ユミ姉さんがいなかったあいだのこの街のことをユミ姉さんが取りかえす手がかりにだってなる」

稲光描写#001

稲光描写01

稲光描写02

稲光描写03